アジア太平洋戦争アジア太平洋戦争は、第二次世界大戦の一部を構成し、アジア・太平洋を戦域としました。 日本にとってこの戦争は、東南アジアの資源を手中に収めるための、および日中戦争の延長としての侵略戦争でした。 植民地への侵略を受けたイギリス・オランダ(フィリピンを考慮すれば米国も)にとっては、植民地を奪い合う帝国主義戦争であると同時に、枢軸国陣営を相手にした世界戦争の一環でした。 そして、侵略を受けた現地である中国やフィリピン、ビルマなどから見れば、日本に対する母国の解放戦争でした。 戦時中、日本はこの戦争を大東亜戦争と自称しました。この自称には、日本がアジアの欧州植民地を解放して自らが盟主になり代わる、という戦争正当化の言い分がこめられています。 日本帝国が日本自身から解放した植民地は、この戦争を通じて一つもありません。この点ひとつだけ見ても、この言い分が虚偽である事は既に明白ですが、未だにアジア解放のためだった云々を言い募る人が後を絶ちません。 ここでは、そのような歴史歪曲にひっかからず、大きな流れを見誤らないようにする事を主眼に記事を書いていくつもりです。 大切なポイントはできる限り当時の日本帝国当局の一次史料を使って証明し、客観的正確性を確かめていただけるようにしたいと考えています。
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