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誰がインドネシアを独立させたのか



 

要点:

(1) オランダ領東インド時代、すでに独立運動が始まっており、インドネシア人が半数を占める国会に準じる機関も成立していた
(2) 日本帝国はアジア解放を吹聴して蘭印を占領したが、秘密裏にインドネシア主要部を日本領に編入すると決定していた
(3) 日本の占領統治は生存が危うくなるほど食糧も人間自身も召し上げる過酷なもので、インドネシア人の強い反感を買った
(4) 戦局の急速な悪化により日本当局はインドネシア独立容認に追い込まれたが、最後まで植民地利権に拘泥した
(5) 日本は敗戦により独立に関与できなくなり、インドネシアと連合国との板挟みに嵌って無力化した
(6) 独立宣言したインドネシア共和国はジャワ、スマトラの一部のみを確保したが、オランダの波状的な武力行使により支配地域をほとんど失い、正副大統領もオランダに拘束されほぼ壊滅した
(7) オランダに対して米国が戦後復興援助停止の圧力を行使し、インドネシア各地の傀儡政権も反旗を翻すに至り、オランダは自らとインドネシア共和国を一員とする連邦国家の樹立承認に追い込まれた 
(8) 連邦国家を獲得したスカルノ政権は1年足らずで他の大半の地域をインドネシア共和国に合併し、オランダを追い出して改めて完全独立した
 
   

YouTube動画

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インドネシアから見た日本軍

(11分52秒)

歴史の詳細はさておき、そもそもインドネシアで日本軍の占領統治はどう評価されているのか。結論を急ぐ方はこちらをどうぞ。

誰がインドネシアを独立させたのか
 −前史編−

(16分3秒)

日本の侵略を美化したい連中の決まり文句 「オランダの過酷な植民地支配」。知りもせずに垂れる講釈をばっさり切るには、先に事実をおさえるのが一番です。
オランダ領東インドには植民地議会もあったし、そもそもインドネシアの成立は20世紀に入ってから。目からウロコの前史をどうぞ。

誰がインドネシアを独立させたのか
 −日本占領編− 前編

(16分27秒)

日本軍のインドネシア占領統治が具体的にどのようなものであったか。解放にはほど遠い実態を、日本側の資料で具体的に明らかにします。
 

誰がインドネシアを独立させたのか
 −日本占領編− 後編

(22分51秒)

インドネシアの独立運動を日本軍当局がどのようにあしらったのか。アジア解放のプロパガンダとは全く逆の仕打ちに、独立運動家たちはどのように耐え、何を手掛かりに逆転を果たしたのか。日本側、インドネシア側双方の資料に照らしてご紹介します。

 

 インドネシア独立をめぐる歴史は、日本の侵略を美化したい歴史歪曲のネタとして最も悪用されてきたと言ってよいものと思われます。
 曰く、軍事訓練を施して軍隊を作った。曰く、インドネシア語を広めた。曰く、インドネシア独立を正式に認めた。曰く、独立宣言の世話をした。曰く、インドネシア軍に武器を提供した。曰く、独立戦争に日本人が加わった…

 なので、日本軍アジア解放デマを潰すのにどうしても外せないのが、インドネシア独立をめぐる史実の検証です。
 悪用されるだけあって、悪用されやすい出来事が多かったのも事実ですが、日本が国家意思を以てインドネシア独立を手助けしたとの史実は存在せず、むしろ事実はその逆です

 そうした歴史デマを潰すには、日本軍の占領期のみならず、それ以前のオランダ統治の実態や、独立宣言〜独立達成に至る経緯も含めて、やや詳細に立ち入って確かめる必要があります。
 高校の歴史授業にも登場しないレベルまで立ち入っても、興味を持っていただくのはなかなか難しいかもしれませんが、デマに騙されないためには一度でも史実に目を通しておく必要があります。

 インドネシアと日本軍との関わり、インドネシア独立史について、YouTubeの動画で配信しています。
 やや長尺の動画が並びますが、ぜひ一度目を通しておいていただければと切に思います。
 現在、上記の動画を公開していますが、独立宣言以降についても後日作成の予定です。


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