大鳥公使発陸奥外相宛て報告 出典:アジア歴史資料センター Ref: C13110346800 廿七年七月十八日午後一時廿五分発 同 十九日午前三時十五分着 本使より提出したる改革案に関し、督弁交渉通商事務より公書を接受す 其大要左の如し 該案は朝鮮政府の意見に協へりと雖も、外国の大兵駐屯する上は治安を妨害するを以て 内政改革の事は我兵撤回の後、朝鮮政府に於て之を行うべしと 又、三名の委員は、最近の会議に於て口頭を以て提案を受納し居りながら、前文同様の公書を送り且つ之に加へて曰く、 若し朝鮮が我提案を容るるに於ては、他の国々も亦同様の請求を為すに至るべし、 故に朝鮮政府は我兵並に我提案の撤回を請求す 而して右撤回の後は朝鮮政府は自ら改革事務を執行することを怠らざるべし 朝鮮政府は最早我勧告を採用するの望 断へたるを以て、本使は七月十日附機密第一二二号中に記し置きたる乙案施行の 手筈を為しつつあり 然れども王宮を囲襲することは貴大臣より以上の訓令ある迄は差扣ゆべし |